プラセンタの種類 ヒトプラセンタ
プラセンタの原料である胎盤は、多くの哺乳類が妊娠した時に持つ臓器ですが、現在人間の美容や健康に利用されているのは主に、ヒト(人間)プラセンタ・豚プラセンタ・馬プラセンタ・羊プラセンタが大半を占めています。今回はその中でも、医薬品としてのプラセンタ「ヒトプラセンタ」についてご紹介します。
ヒトプラセンタとは?
その名の通り・・・立派に赤ちゃんを育て終えた「人間の胎盤」から抽出されたエキスです。ヒトプラセンタは医薬品にのみ使用されており、それ以外の健康食品(サプリメント)等に使用する事は薬事法で禁止されています。
「どうやって原料となる人間の胎盤を集めているのか?」と気になったのですが、原料に使用されているヒト胎盤は、産婦人科医が日本人産婦の承諾を得た上で回収し、各製薬会社にてプラセンタエキスへと加工処理されているようです。
現在、日本で医薬品として認可されているプラセンタ製剤には以下の2種類があります。
- メルスモン(メルスモン製薬株式会社)
1956年 更年期障害・乳汁分泌不全で健康保険適用医薬品として認可 - ラエンネック(株式会社日本生物製剤)
1959年 肝硬変で健康保険適用医薬品として認可
上記のように、プラセンタは更年期障害や肝硬変への有効性が認められ、その歴史は約60年になります。メルスモン・ラエンネックはそれぞれ適応の疾患が異なりますが、原料自体は同一で、その製法に違いがあるそうです。
美容・アンチエイジングのためのヒトプラセンタ
ヒト由来のプラセンタ製剤は、肝硬変や更年期障害の治療に使われるだけでなく、美容・アンチエイジング目的で利用する事も可能です。ただし、保険外治療となってしまうのでいわゆる「自費・自由診療」扱いです。取扱のある病院・クリニックで、注射や点滴として利用可能で、料金は1回1アンプルあたり2000円から3000円あたりが相場です。
病気の治療に使われる位なので、「よほどスゴイ効果なのでは!?」と期待してしまいますが、実はラエンネックの原価は1アンプル150円とのこと。それを聞くと「何だかなぁ・・」と思うと同時に、コスト面・病院に通う手間を考えると、やっぱりプラセンタの第一候補はサプリメントなのかな。とコスパ命・ズボラ美容派な私は思う訳であります。
また、料金や手間意外にも知っておくべき注意点があるようなので、ヒトプラセンタの注射・点滴については、別途詳しくまとめたいと思います。
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