プラセンタに含まれる成分
「プラセンタが美容・アンチエイジングに効果がある!」
というのは分かったけど、プラセンタには具体的にはどんな成分が含まれているのかが気になりますよね。そこで、プラセンタに含まれている成分と、その成分が美容・アンチエイジングにどう働くのかをまとめました。
「コラーゲン」のように、「プラセンタ」という成分が存在するわけではなく、胎盤を加工しエキスを抽出したものが「プラセンタ」。含まれる成分は、細かく見るとなんと5,000種類にものぼるそうです。ここでは主に、人間にとって有用な働きのある成分をピックアップします。
成長因子
人間の体内において、特定の細胞の分化や増殖を促す内因性たんぱく質の総称。成長因子の種類によって、作用する対象や作用自体に違いがあり、医療でも盛んに用いられている成分。要は、身体の細胞を増やしたり新しく作ったりと、「新陳代謝」を促してくれる成分ということですね。各成長因子は体内で生成されますが、加齢と共にその生成量は減少します。微量でも効果が高いのが特徴。
- HGF(肝細胞増殖因子):
幹細胞などの細胞を増殖させ、組織・臓器を再生して保護する働き。 - EGF(上皮細胞増殖因子):
特に皮膚(表皮層)に作用し、その修復や再生を促す。別名「ヒトオリゴペプチド-1」 - NGF(神経成長因子):
交感神経や感覚神経の細胞増殖を促す働き。アルツハイマー病への有効性が期待されている。 - FGF(線維芽細胞増殖因子):
細胞分裂を促進して、血管の新生、傷の治癒などに働きかける。 - IL-1からIL-4(インターロイキン1から4):
免疫系の細胞増殖・分化に働きかける。
アミノ酸
人間の身体に欠かせない構成要素「たんぱく質」の原料となるアミノ酸。自然界には約500種類ものアミノ酸が存在していますが、人間の身体を造っているのはその内の20種類。そのうちの11種類は体内で生成する事が可能ですが、残りの9種類は作りだせないため(必須アミノ酸)、食事等で体外から摂取する事が必要です。プラセンタには、20種類のアミノ酸が含まれているため、吸収率の良いたんぱく質の生成に働きかけます。
たんぱく質
プラセンタの大部分を占める成分。上記のアミノ酸20種類が結合することにより構成されています。皮膚や髪だけでなく女性らしさの源である女性ホルモンの原料ともなるたんぱく質は、思いのほか不足しがちな栄養素。
活性ペプチド
こちらの活性ペプチドも、アミノ酸が数個から数十個結合することにより構成される栄養素。人体に必要不可欠な成分で、たんぱく質の消化吸収を促したり、血圧や免疫力の調整に働きかけます。
脂質・脂肪酸
プラセンタには、コレステロールやホスファチジン酸などの脂質・脂肪酸が含まれており、細胞膜など身体の細胞を作る栄養素です。他には、ビタミンA・D・Eの吸収を良くする効果があります。
核酸
アンチエイジングに大きな関わりを持つのが核酸。元々人体で生成される成分ですが加齢と共に生成量は減少し、このことが老化の原因となっています。傷ついた遺伝子の修復に働きかける働きを持ち、不足分を補うことによる老化予防効果が期待できます。
まとめ
上にあげた成分の他にも、プラセンタにはビタミン・ミネラル・糖質などが含まれています。含まれる成分の全体的な特徴としては、細胞の働きを活性化して新陳代謝を高める効果が期待できそうな点があげられると思います。「若々しい・美しい」という事は、結局のところ「新陳代謝が活発で健康な身体を持つ」という事に他ならないのかもしれませんね。それをいかに簡単に手に入れるか・・・がズボラ美容の重要ポイント!笑
関連記事
-
プラセンタの種類 豚・馬などの動物
サプリメントや化粧品などに配合されるプラセンタには、豚や馬、羊など動物由来のプラセンタが使用されてい
-
プラセンタの種類 海洋性プラセンタと植物性プラセンタ
最近見かけるサプリメント等に、「海洋性プラセンタ」「マリンプラセンタ」「植物性プラセンタ」があります
-
プラセンタの種類 ヒトプラセンタ
プラセンタの原料である胎盤は、多くの哺乳類が妊娠した時に持つ臓器ですが、現在人間の美容や健康に利用さ
- PREV
- プラセンタとは?
- NEXT
- プラセンタの種類 ヒトプラセンタ