プラセンタ注射の効果と副作用
プラセンタ注射の効果と気になる副作用、また注射を受ける際の注意点についてまとめました。私達と同じ「ヒト由来」だからすごく効果が高そう!というイメージのプラセンタ注射ですが、調べてみるとメリットもデメリットも。各側面から総合的に考えてみたいと思います。
プラセンタ注射とは?
以前の記事、プラセンタの種類 ヒトプラセンタ でご紹介した通り、プラセンタ注射の中身は「ヒトプラセンタ」です。人間の胎盤を加熱処理後その成分を抽出したもので、主に肝硬変や更年期障害、乳汁分泌不全の治療に使用される厚生労働省認可の医薬品です。また注射だけでなく、ビタミンなど他の成分もまとめて点滴として受けられる場合も。
料金はいくら?
上記の3疾病の治療であれば、通常の健康保険が適用されるため3割負担(一部除く)でプラセンタ注射を受ける事が可能ですが、アンチエイジングや美容・健康増進目的で注射を受ける場合は全額自己負担での診療となります。
保険外の自由診療になるため料金は病院によってまちまちですが、平均的には1アンプル2000円から3000円が相場のようです。複数本で割安になる価格設定をしているところもあるようなので、事前にネットや電話で確認した方が良さそうですね。
メルスモン?ラエンネック?
現在、日本国内でプラセンタ製剤と言えば「メルスモン」と「ラエンネック」の2種類のみ。美容目的で利用するなら基本的にどちらでもいいようですが、「ラエンネック」の方が効果があるという情報も見られます。中には「メルスモンとラエンネックを1アンプルずつ混合で」という欲張りな方もいるそうです(笑)
病院によって取り扱いにばらつきがあるので、希望がある場合はこちらも事前チェックを。ちなみに、どちらも原料は同じですが製造工程に違いがあり、ラエンネックは成分の分子がより大きいため注射時の痛みが強いようです。
プラセンタ注射の効果
保険適用となっている更年期障害や肝機能障害の他に、プラセンタ注射では疲労回復や美肌効果、冷えの改善などが期待できます。
おおよそ2~3回目の注射で効果を感じられるようですので、ピンポイントで投与するよりは週1ペースから継続することが望ましいそうです。身体の調子・医師と相談しながらペースと量を決めるのが良さそうですね。
基本的には美容目的の場合は自由診療になりますが、最近は20代女性にも若年性更年期障害の症状が現れる事も珍しくないようです。症状など場合によっては保険適用になることも考えられるので、医師に聞いてみるのもひとつです。
プラセンタ注射の副作用と注意点
プラセンタ注射を受ける際に先ず知っておきたいのは、下記の2項目。
- 献血ができなくなること。
- 同意書の内容に同意、署名すること。
ヒトプラセンタ製剤は日本だけでも50年以上の実績を有し、海外も含めてこれまで各種感染症が発生した例は報告されていません。最終製品に対しても、B型肝炎・C型肝炎・HIVウイルス・成人T細胞白血病・リンゴ病による汚染がない事が厳密に検査されています。しかしながら、変異型のウイルス(例:vCJD)などのリスクについては完全に否定できないため、ヒトの細胞や血液を原料とした製品を1回でも使用すると献血が出来なくなります。
プラセンタ注射の副作用としては「たん白アミノ酸製剤」という性質上、ショック状態を引き起こす場合がまれにあるようです。また注射部位の痛みや発疹・発熱がみられる場合も。また男性の場合は少し胸が大きくなる方もいらっしゃるそうです。
骨董通りクリニックのサイトで、医師の立場からプラセンタについて考察されています。参考になります。
コラム プラセンタ注射のエビデンス
まとめ
いかがでしたでしょうか?
その効果に興味深々でありつつも、「同意書?献血ダメ?」と少し身構えてしまったのが私の正直な感想です。とは言え、現実的に医薬品として使用されている事や歴史・実績を考えれば、他の薬に比べて特別リスクがある訳でもないな。とも。
もっとも「安い!簡単!」がモットーの私からすると、病院に通う時点で選択肢から外れてしまいましたが・・・(笑)もし注射する機会が訪れたら、その時はご報告したいと思います。それまでは、やっぱサプリだな。
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